四万十式作業道
父ちゃんです。
林業界で話題の「四万十式作業道」。
聞いたことのない人が殆どだと思います。
そもそも、林道と作業道の区別がつかない人が殆どかと。
ちょっと解説すると、
どちらも主に木材の搬出を目的に開設されるもの(一部、違う目的のものがあります)ですが、
林道は、一定の規格に基づいて開設されたもので、立派なものから簡易なものまで、級別に分かれていて、完成すると林道台帳で管理します。
人間の身体でいうと、動脈や静脈の役割ですね。
一方、作業道は、毛細血管の役割で、森林の中にくまなく入っていき、木材生産のための機械が入っていく道です。
よって、一般車の通行は考えていないので、決まった規格はありません。
人工林(人が木を植えて育ててきた林)は、木材生産が最大の目的。
育ってきたスギ・ヒノキを出さなくちゃいけません。
木材は、国際商品で、今や国内で消費される木材の自給率は二割しかありません。
外国産の木材(外材)にいかに対抗していくか?
その答えの一つが、なるたけ生産・搬出を機械化し生産経費を抑える必要がある、
そのためには、林内に高密な路網が必要になる、というものです。
作業道の従来の作り方は、半切半盛。
斜面に対して、掘削した土(切土)を地山に盛りつけ(盛土)、切土面と盛土面で路幅を確保するというやり方です。
盛土は崩れやすく、地山(もともとの山の地面)は強い、というイメージがあるので、どうしても山側に道を追い込んでしまい、切土が多くなる傾向があります。
すると、長大な法面(のりめん)ができてしまう。
山づくりのために道を入れるのですが、かえって山荒らしになることが、ままある。
そこで、四万十式作業道。
これは、高知県四万十町の職員であった田邊由喜男氏が考案した作業道で、以下の特徴がある。
・開設経費が安い。
・丈夫で長持ち。
・法面がすぐに緑化し、自然にやさしい。
・法面が小さくてすむ。
良いことだらけではないか。
詳しくは、以下のページをご覧下さい。
「しまんとジョブ」
http://www.shimanto-job.jp/
前置きが長くなったが、その田邊氏が先週、南会津に来たのである。
田邊氏は、今年の三月で四万十町を退職し、今は林業機械メーカーの顧問を務め、自身でも会社を興して、四万十式作業道の普及と実践を続けている。
田邊氏による四万十式作業道の講義。
座学と実技が行われた。
「地山は強い、とみんな思っているが、そんなことはない。」
「強いところと弱いところが混在していると、弱いところが沈んで凸凹になる。」
「土は前後に振っていく。」
自身の経験から裏打ちされた言葉は、説得力が違う。
そして実技。
田邊氏がバックホウ(ユンボ、油圧ショベルのこと)を操り、山の中に道をつけていった。
表土を路肩に並べ、土を全面的にほぐして均す。
支障木の根株も路肩に置いて、土留として利用する。
地山の高いところの土を低いところに移動し、路線勾配を緩くする。
最後に、バックホウを斜めに細かく前後させて締め固め。
見ている間に、みるみる道ができているのは爽快感さえある。
見ていて、納得。
その夜、田邊氏と奥さんの歓迎会がささやかに開催された。
実に強烈な人だった。
田邊氏は、町役場職員だった時代に、自身でユンボとトラックを購入し、朝4~5時から自分の山で機械を動かし、町に出勤して、帰ってきてから夜までまた機械を動かす。
山を一つダメにしたという。
奥さんも強烈。
商工会の婦人部として、さまざまなイベントを手がけ、町民によるミュージカルなども大成功させた。
高知の言葉は、土佐言葉。
坂本龍馬の「いかんぜよ」とか「~しちゅーがや」といった言葉で、ちょっときつい感じの言葉だ。
その言葉で、まくしたて、ハイテンションの飲みが続いた。
高知県といえば、漫画家の西原理恵子。
あのキャラクターは、西原さん独特のものと思っていたが、高知県では標準的なのだろうか。









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