かあちゃんです。
こんな本読みました。
ライラの冒険 『黄金の羅針盤』上・下
フィリップ・プルマン作
大久保寛 訳
新潮文庫
3月初めから公開されている映画の原作本です。
ファンタジーがブームになってからというもの、本屋さんには、ずらーっと似たように表紙のファンタジー本が並んでますね。
しかも、どれも結構分厚くて、読み始めるのに、ちょっと勇気が要ります。
かあちゃんには、「なんとなく手を出さない」コーナーでした。
でも、かあちゃんがこの秋から受講している読書に関するセミナーの中で、あの「文学賞メッタ斬り!」などの著書のある、辛口な書評で有名な豊崎由美さんが講師だった時、豊崎さんが「この頃のファンタジーなら、ライラはいいよね」とおっしゃったのです。
おー、何がいいのかはわからないけど、豊崎さんがいいというなら読んでみようか、とさっそく買ってきました。(そう思わせる豊崎さんって、凄いです)
「あ、ライラだ。この前、ちょっと立ち読みしたんだ。」と、まずしょうへいが読み始めました。
読み始めると止まりません。
ごはんの時間も、ふとんに入っても、しょうへいはずーっと読んでいます。
あっという間に、第1作を読み、「早く第2作(『神秘の短剣』上・下)買ってきてよ」とせかされ、とうとう今は、第3作(『琥珀の望遠鏡』上・下)の下巻を読んでいるようです。
相当気に入ったようですね。
じゃあ、そろそろかあちゃんも読んでみるか。
かあちゃんは、東京に行く電車に片道4時間近く乗るので、ちょうどいい。
しょうへいからは、主人公がライラという11才の女の子で、いつもダイモン(守護精霊)のパンタライモンと一緒にいることは、聞かされていた。
ライラが冒険の旅に出かけるまでのいきさつが、第1作の第一部(上巻の途中まで)。
なぜ旅に出かけたのか、とても危険な旅に出かける動機がしっかりと描かれています。
勢いでいっちゃった、みたいな、安直な設定ではないんですね。
ある時、ライラのおじアスリエル卿が、ライラの住むジョーダン学寮にやって来た。
アスリエル卿は、学寮長、学者たち、牧師に、北の国で撮影したオーロラや”ダスト”の映った数枚のスライドや、氷漬けの生首などを見せる。
アスリエル卿が再び、北の国へ行く資金提供をお願いするために。
学者達の会話にでてくることは、その時のライラには何のことかがわからない。
もちろん、読んでいる私にもわからない。
それらは、北の国に向かう旅(つまり、物語)が進むに連れて、次第にわかっていくのだ。
学寮長と司書は、アスリエル卿を見送ったあとに語り合う。
以下、抜粋する。
「ライラはこの件すべてにおいて、ある役割を果たす。しかも、大きな役割を。皮肉なことに、彼女は、自分がなにをやっているのかを知らないままに、すべてをやらなくてはならないのだ。(中略)あの子に北の国への旅などさせたくないものだ。せめて、そのことを話せたらいいんだが…」(59ページ)
「…裏切り者になるのは、彼女なのさ。その経験はつらいものになる。もちろん、彼女は、そうなることを知ってはならぬのだが…」
(中略)
「若者のために心配するのは、年よりのつとめですよ。」
「そして、若者のつとめは、年よりの不安を笑いとばすことです。」(60ページ)
なにが起こるのか、全然わからない時点での、この会話。
読まずにいられなくなるわけです。
やがて、ライラは、親友のロジャーが人さらいにさらわれたことを知る。
その頃、ライラは、学寮長から、素敵な女性学者コールター夫人の助手になり、ジョーダン学寮を離れて暮らすことをいいわたされる。その時、金とガラスでできたずっしりと重く羅針盤に似た「真理計(アレシオメーター)」を手渡され、「だれにもいうんじゃないぞ」と念を押された。
これで、ついに、ライラは黄金の羅針盤を持ち、さらわれた子ども助けるために北の国へ旅に出るのだが、それには、まだまだ多くの人と出会いがあるのだ~。
(なかなか前に進まない紹介ですみません。でもこの先は、どうぞ、読んでみて、やめられないとまらないを、味わって下さいね)
ところで、いつも一緒のダイモンについてです。
・ダイモンは人間なら誰にでもいる(クマはダイモンを持たない)
・ダイモンは、動物の姿をしているが、人と話しをする。
・人が子どもの頃、ダイモンはいろいろ姿を変えるが、思春期を過ぎ、大人になると、姿を変えなくなる
・他人のダイモンに触れては行けないし、話してもいけない
・その人が死ぬと、そのダイモンも死ぬ
・人とダイモンは離れると不安になる、苦痛を感じる、生きる気力を失う
などなど…
ダイモンって何だろう?と考えると、おもしろいです。
思春期以降、決まってしまうというところが、思春期の不思議を知りたいかあちゃんには、とても興味深い。
映画のHPで自分のダイモン占いができますよ。ダイモンのところをクリックです。暇なときにお試し下さいね。
しょうへいに「今ここを読んでる」と報告すると、「あ~、あれがこうして、どうするところだね。」と、登場人物の名前もすらすらと、解説してくれます。
「あ~、それ以上はいわないで~」って、いわないと、延々話し続けるしょうへいです。
さて、しょうへいは、もうすぐ春休み。
映画「ライラの冒険」が観たいそうだ。
「あれが、映画になったら、どんな風になるのか、確かめたいんだー」と、生意気にも、私が思ってることと同じことを言ってます。
原作を先に読むと、映画が自分の作り上げた世界と違っていて、がっかりすることも多いけど、映画は映画と割り切って、楽しむといいんでしょうね、きっと。
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