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2022年8月12日 (金)

余白の春

余白の春 -金子文子
瀬戸内寂聴/著
岩波現代文庫/2019
(オリジナルは1975)

ブレイディみかこの「両手にトカレフ」で興味を持った金子文子。
瀬戸内寂聴さんがかつて執筆した金子文子の伝記小説を読みました。

関東大震災後の混乱の最中、捉えられた金子文子とパートナーの朴烈は、皇太子殺害を企てたとして大逆予備罪に問われ、死刑判決を受けます。
無籍者、虐待、貧困と過酷な境遇の中、自らの生を全力で生きた文子は、獄中で自殺します。
わずか23年の生涯でした。
寂聴(当時は晴美)さんはその生涯を実地の取材と資料を織り交ぜて描いていきます。

あまりにも過酷な環境の中、それでも負けずに生き抜いた文子の生き様に圧倒される。
社会とは? 家族とは? 国家とは?
いろんな問いを突きつけられる。
それにしても、これを当時のベストセラーにしてしまう寂聴さんはすごいなあ。
読者の知的レベルもね。

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