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2011年8月30日 (火)

ジャンピングマウス

南会津町の古民家で行われた「こめらの森・南会津」。
中通り浜通りから来た沢山のこめら(子どもたち)が、思う存分、田舎の生活を楽しみました。
夏休みも終わり、こめらの森もいよいよ終了。
最終日の8月28日の夜には、クロージングイベントが開催、父ちゃんといっちゃんも参加しました。

夕方6時。
古民家の裏庭、大きな織物(タペストリーって言うんだっけ?)が掲げられ、子どもたちや大人が見守る中、主催者代表の大西さんによる火起こしからイベントは始まりました。
錐もみ式で火を起こすと、それをロウソクや篝火に移します。

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そして、ストーリーテリング。
太鼓、インディアンフルートが鳴り、物語が始まります。
話は「ジャンピングマウス」というネイティブアメリカンに伝わる聖なる物語。
語り手である古屋和子さんが話し始めると、聴いているみんなは一気に物語の世界に引き込まれました。

ストーリーテリングっていうのも余り馴染みがありませんでしたが、独特の雰囲気です。
読み聞かせとも民話の語りとも違う。
どちらかというと、演劇に近い感じでしょうか。

ロウソクと篝火だけが照明。
物語が進むにつれ、辺りもどんどん暗くなり、背後に焚かれた篝火で紋様がくっきりと浮かび上がる織物。
幻想的な雰囲気。
現実と物語が混然としていきます。

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クライマックス。
突然終わる物語。
かなり、長時間にわたるお話しでしたが、子どもたちも聴き入っていました。

物語が終わっても、漆黒の闇はそのまま。
電気の無い場所は、時間がゆったり流れます。
去りがたい気持ちもありましたが、いっちゃんは明日学校だしね。

余韻に浸りながら、帰路につきました。

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2011年8月29日 (月)

ヨガ・マスターと辻さんが来ます

7月に南会津で講演を行って感動を残した辻信一さんですが、再び福島にやってきます。
今度は只見町。
ヨガの大家と一緒に来るそうです。

以下、ナマケモノ倶楽部からの案内。
==========

みなさま

こんにちは、ナマケモノ倶楽部の馬場です。
9月末に、アメリカを拠点に世界でヨガの大家、アンドレイ・ラムさんが
来日します。

昨年秋に辻信一さんと出会ったことがきかけで、ナマケモノ倶楽部で
ヨガ(スピリチュアル)+環境、社会的な問題意識をつなげる企画をしたい、
という双方の思いが一致し、1年かけて練ってきた企画です。

ぜひご参加ください。

(転送・大歓迎!)
////////////////////////////

ヨガ・マスター、アンドレイ・ラムさんと辻信一さんの
 Be the Change!
 ~ポスト3・11を創るエコ・スピリチュアル・ギャザリング

( 9/26-29長野 ・ 9/30神奈川 ・ 10/1栃木 ・10/2福島 )

////////////////////////////

ポスト3・11時代へようこそ。好むと好まざるとにかかわらず、
私たちは、今、誰もが経験したことのない危機に向き合い、
日々、大小さまざまな選択に、迫られています。

絶望、悲しみ、怒り、あきらめ・・。3月11日以来、私たちは多くの感情を
手にして きました。それは大地も、空気も、水も、人間の言葉をもたぬ生きものたちも、
きっと同じなのではないでしょうか。

まず、私たちは、張りつめている自分自身を、そして傷ついている地球を癒すことから

はじめたいと思います。

世界的に有名なヨガの大家、アンドレイ・ラムさん、 環境運動家で文化人類学者の
辻信一さんがプロデュースする、ポスト311を創るエコでスピリチュアルな1週間。

「ヨガで自分を磨くのは好きだけど、環境やエネルギーのことはちょっと苦手」、
「ヨガなんてやったことがないけど、原発に依存しない暮らしへのヒントを学びたい」、

みなさんそれぞれにとって、「自分」と「自然」と「社会」をつなぐバランスの「いい加減」が、
きっと見えてくるはず。

みなさんとお会いできるのをたのしみにしています。

■アンドレイさんからのメッセージ:

環境や社会のために取り組んでいるみなさんは、すでにヨギーです。
ヨガとは、より広い意識に立って、あなたの内と外との世界をつなげること。
つまり、地球がどう感じ、何を欲しているのかを理解することからはじまるのです。
そして、いちばん大切なことは、地球のために、宇宙の、生きとし生けるものすべて
のために、 自分に何ができるかを、他者とシェアすることなのです。
みなさんと一緒に過ごせることを光栄に思い、そしてとてもたのしみにしています。

■プロフィール

<アンドレイ・ラム Andrei Ram>
出身地コロンビアにおいて、独学で長年に渡り、瞑想、ヨガを習得。2003年に渡米。NYにてダーマ・ミトラーと出会ったことにより、彼の人生は一変する。生活の大部分をダーマと共にすごし、ダーマの代行を任される唯一のマスターインストラクターとなる。2011年からは、ヨガのプラクティスと、生活の中での自己実現の探求とを統合するためにデザインされた"Self-Realization Immersion Course"(自己実
現のための集中コース)を開始、世界各地を指導してまわっている。
www.innerparadise.org/(英語)

<辻信一>
文化人類学者、環境運動家。 ナマケモノ倶楽部をはじめ、数々のNGOやNPOに参加しながら、「スロ-」や「GNH」というコンセプトを軸に環境=文化運動を進める一方、社会的起業であるスロービジネスにも積極的にとりくむ。著書多数。最新刊に『自然農という生き方~いのちの道を、たんたんと」』(大月書店)。訳書に『しあわせの開発学ーーエンゲージド・ブディズム入門』(ゆっくり堂)。http://www.sloth.gr.jp/tsuji/index.html

■スケジュール

○9月26日(月)午後~29日(木)お昼 穂高養生園(長野県)
 ゲスト:アンドレイ・ラム、ホスト:辻信一
 参加費:5万円(宿泊費、ヨガWS含む)
http://www.sloth.gr.jp/aboutus/event/2011/110926-29.htm

○9月30日(金)夕方 善了寺(神奈川県横浜市)
 ゲスト:アンドレイ・ラム、ホスト:辻信一、音楽:??
 参加費:検討中(ヨガセッションはありません)
http://ameblo.jp/cafedelaterra/ (これから詳細アップ)

○10月1日(土)午後 1988CAFE SHOZO(栃木県那須塩原市)
 ゲスト:アンドレイ・ラム、ホスト:辻信一
 13:00~14:30 ヨガワーク(定員20名)、参加費:3500円(1ドリンク付)
 15:30~17:00 トークセッション(定員:100名)、参加費:1500円(1ドリンク付)
 (ヨガから通しで参加の方は、トーク1000円)

○10月2日(日)午前・午後 ヨガ道場(福島県南会津郡只見町・叶津番所)
 ゲスト:アンドレイ・ラム、ホスト:辻信一
 10:00~12:00 ヨガワーク(定員20名)、参加費:3500円、福島県民1000円、
 14:00~16:00 トークセッション、参加費1500円、福島県民500円
 (ヨガから通しで参加の方は、トーク1000円)

■お申込み・お問合せ:

ナマケモノ倶楽部 info@sloth.gr.jp 、  tel/fax 03-6661-0898

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2011年8月27日 (土)

大宴会in南会津2011

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南会津を盛り上げようと、南会津の若者たちが手作りでつくる音楽祭、
「大宴会in南会津2011」が開催されます。
http://m-h-c.ji-mama.com/?eid=82

高野寛やその他のアーティストが登場。
併せて薪割りやいろんなワークショップもあります。
ゆったりとした時間を南会津で過ごしませんか。

<主催>南会津ハッピーカンパニー
<日時>9月18日(日)開場10:00 開演11:00 終演予定20:00
<開場>福島県南会津町 会津山村道場うさぎの森オートキャンプ場

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2011年8月21日 (日)

月3万円ビジネス

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月3万円ビジネス
非電化・ローカル化・分かち合いで愉しく稼ぐ方法

藤村靖之/著
晶文社/2011

那須在住の発明家の藤村さん。
グローバリズム・電脳化のアンチテーゼとして非電化工房を主宰し、ローカル化・非電化をテーマに様々な発明を世に送り出してきました。
ポスト3.11。
藤村さんの主張は、にわかに重要な色合いを持ったようです。

今後、我々の進むべき道は?

藤村さんの新著は、飽くまで「愉しく」という筋をはずしていません。
その名も「月3万円ビジネス」。

ちょっと、まえがきより引用。
「『月3万円ビジネス』というのは、月に3万円しか稼げないビジネスのことです。
いいことしかテーマにしません。
このビジネスはたくさん有ります。
なにしろ月に3万円しか稼げないので、脂ぎったオジサンは見向きもしません。
つまり、競争から外れたところにあるビジネスです。
だから、たくさん有るのです。

『月3万円では暮らせないぞ!』と思うかもしれません。
ならば、『月3万円ビジネスを10個』というのはどうでしょうか。
月30万円の収入になります。
支出が少ない生活を愉しむことを重ねれば、『月3万円ビジネスを5個』でもお釣りがくるかもしれません。」

本書では、その考え方と実例が示されます。
地域のつながりを濃くしていくビジネス。
とっても愉しそうです。

うーん、父ちゃん今の仕事をなげうってやりたい衝動にかられる。
ちなみに、この本に、はまったいっちゃん。
月1500円ビジネスをいろいろ模索中です。

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薪と放射能汚染に関する私見

林野庁から、福島県内の調理加熱用の薪と木炭等の利用自粛の要請が出ました。
(詳しくは、ふくしま薪ネットにて。)

無論、放射性物質による内部被曝を心配してのことです。
現在、薪と放射能汚染に関する知見は殆どありません。
かろうじて、チェルノブイリでの知見があるくらい。
しかし、ロシアと日本では気象や環境も違うので、どのくらい当てはまるのか不明です。
基準もまだ無い状況。

そういう中で、言うのも乱暴なのですが、私見をちょっと述べたいと思います。

まず、薪を使って良いかどうかの判断。
屋外に置かれていた薪は、当然汚染されたと見るべきでしょう。
基準が無い以上、ロシアの暫定許容基準値を採用すると、
燃料用木材は、1400ベクレル/キログラム(セシウム137)
を使用します。

でも、そんなの測れないよー、という人が殆どでしょう。
放射性物質が降ってきたと思われる地域の人たちは、以下に注意してはどうでしょう。

暖房用であれば、そんなに目くじらを立てる必要は無いかと思います。
しかし、灰には放射性物質が貯まるので、灰の掃除の場合は、マスクを厳重にした上で除去する必要がありそう。
(さもなくば、吸い込んで内部被曝の恐れあり。)
灰の取り扱いは、各自治体へ相談して欲しいと思います。
(ゴミとして出して良いのかどうか?)

問題は、調理加熱用。
大きくは、バーベキューとピザに分けられるかな。
バーベキュー用は、炎や煙が直接触れることもあるけど、放射性物質がくっつくかどうか。
おそらくついてもわずかのような気はします。

しからば、ピザ用は?
ピザ窯は、火を燃やすところとピザを焼くところが同じか近接している場合が殆どだと思います。
したがって、灰が直接ピザにつくことが想定されます。
汚染された薪を使うのは止めたほうがよさそうです。

ただ、汚染されたといっても、中までは染みこんでいないと思われるので、外側を削って使えば差し支えないかもしれません。

以上を大雑把に言うと、
①暖房用は気にしない(ただし灰の取り扱いは注意)、
②調理加熱用には使わない、
といったところでしょうか。

いずれ、暫定基準値が示されるとは思いますが、多分すぐには出てこないので参考までに。

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またまた只見町

父ちゃん三度、只見町ボランティアセンターへ。
もうさすがに泥出しなんかの大きな仕事は無いだろう、と思いつつ行きました。

派遣先は、二軒在家。
住宅裏の小さな沢から大量の土砂が流出して、一軒まるまる埋まった箇所。
行くと、床下の泥出し作業をやっていました。

えー、まだこんなところが残っていたのか。
どうやら、被害のひどい他地区を優先していたので、後回しになっていたようです。
家の周りの泥の撤去やトイレの泥の撤去、床下の泥の撤去などを行いました。

ボランティア2班十数人が作業に従事。
見る見る家がきれいになっていく。
ちょっとした達成感があります。

ボランティアの愉しみの一つは、いろんな人たちと知り合いになれること。
県内各地のほか、東京や千葉、栃木など県外から来ている人たちが沢山います。
あちこち見てきている人が多いので、面白い話がいろいろ聞ける。

東京の人が言うには、只見の惨状は殆ど報道されていないようで、みんな知らないそうです。
そういえば、ボランティアも県内の人の方が多いなあ。

只見町の復旧にはまだ時間がかかりそうです。

只見町災害ボランティアセンター
http://www.shien-p-saigai.org/tadami/

金山町災害ボランティアセンター
http://www.shien-p-saigai.org/kaneyama/

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釣り人いっちゃん

父ちゃんが平日仕事をしていたときのお話し。

暑い午後。
いっちゃんは、どうしても釣りをしたくなりました。
父ちゃんが連れて行くことは、時々ありましたが、父ちゃん以外と行ったことはありません。
母ちゃんを誘いました。

「えー、母ちゃん釣りできないよー。」
「いっちゃん判るから。」

いっちゃんと母ちゃんは、川へでかけました。
いっちゃんは、竿に仕掛けをつけます。
「母ちゃん、バッタ捕って。」

バッタを餌に釣り開始。
早速一匹ゲット。

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更に一匹。

でもそのうち、釣り糸が絡まってしまいました。
それで終了。

その二匹は、というと。
こうなりました。

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2011年8月18日 (木)

辻さんの講演会(ジーママ編)

3.11から4ヶ月後の7月11日。
田島小学校での講演に引き続き、CAFE JI*MAMA(カフェ・ジーママ)にて辻信一さんの講演会が行われました。
主催は、南会津ハッピーカンパニー。
ジーママの店主が代表を務める南会津を元気にしていこうとする若者たちの団体です。
前日入りした辻さんは、前夜、南会津ハッピーカンパニーの面々とささやかな宴を行ってます。

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さて、夕方からの講演。
前日の那須での講演、田島小学校での講演とハードスケジュールをこなしたせいか、辻さんはややお疲れモード。
この日は、新幹線で帰らなくてはならないこともあり、時間にも制約がありました。
そのせいか、冒頭、次のような言葉で講演が開始しました。

「今日は、皆さんにスライドでもお見せしながらゆっくり話したいところですが、時間もないので皆さんとの対話で進めていきたいと思います。
何かご質問はないでしょうか?
渡部さん、どうですか?」

おっと、いきなり父ちゃんかい。

「田島小での講演で、ナマケモノの話が面白かったので、その話をしていただければ。」

「判りました。
僕は、ナマケモノ倶楽部という団体をやっているんだけど、キリスト教において、ナマケモノ-怠惰というのは、七つの大罪の一つになるんです。
でも、ナマケモノに学ぶことがたくさんある。
現代社会は、あらゆることが過剰です。
やりすぎている。

一方、ナマケモノは、世にもゆっくりした動物です。
ナマケモノは進化してノロいことを選択した。

南会津もスローだと思うんだけど(笑)、ナマケモノがスローなのは、筋肉を持たないんですね。
筋肉を持たないことで、低エネルギーで生きている。
彼らは、葉っぱを食べて暮らしているんだけど、週に一度危険を冒してまで、木の根元に降りて、糞をする。
自分の木に、半分のエネルギーを返しているんです。

僕は、ナマケモノになろうと思った。
それで団体を作った。
森を守るために。
森を守ることは、自分たちの未来を守ることになるんです。」

話し始めると、だんだん熱を帯びてきて、調子が戻った辻さんです。

次の質問。
「なかなか大量生産大量消費のサイクルから抜け出せずにいる。
どこから一歩を踏み出したら良いか?」

「いろんなヒントがそちこちにある。
現代社会の本質は、過剰であるということ。
スローダウン、スケールダウンしてちょうど良い。
これまでずっと右肩上がりで来たけど、この先も上がっていくことはあり得ない。
これからのシフトはダウンシフトだ。
現代社会は、便利さをずっと追究してきたけど、これで良い、ということが無い。
発想を変える必要がある。
エネルギーシフトの前にマインドシフトが必要。

3.11は大転換のチャンスとなる。
既に兆しは、いっぱいある。
降りていくこと(ダウンシフト)は困難だけど、みんなで愉しく一緒にやっていけば良い。

『ゆっくりノートブック』という本のシリーズの八冊目が出て、自然農がテーマになっている。
農業は、耕すことをやったりいろいろ問題を解決しようと取り組んできた。
でも全てを解決するものは無かった。
じゃ、耕すのをやめてみよう。
本当の知恵は、ずっと後ろにあった。
森を見てごらん。
全然耕していないのに、あんなに豊かな生態系を支えている。

若者たちは、農的な生き方に戻ってきている。
ニンジンの時間とどう折り合いをつけていくか。

化石燃料が水より安いのは、何か間違っている。
原子力もなぜ安い?
これだけのリスクをかかえているのに。

現在の日本が、どれだけエネルギーを使っているか判りますか。
原発850基分です。
じゃあ、150年前の江戸時代はいくらか?
江戸時代はゼロです。
食べ物や薪などだけで暮らしていた。

今、風車だ太陽光だと再生可能エネルギーが盛んに叫ばれているけど、原発850基分を賄うのは不可能です。
それ以前に、そんなにエネルギーを使わない暮らしへ移行すべき。
トイレの温水便座で原発1基分、お湯のポットで原発3基分、電力を使っている。
これだけで福島第一原発の1号機から4号機分ですよ。

必要だから850基分もある訳じゃない。
オール電化住宅なんてあるけど、電気を使わせたい人たちが需要を作り出すために作ったんです。
過度にエネルギーを使う社会の犠牲になっているのは、未来です。

アンペアダウンをおすすめします。
オール電化住宅は150アンペア、通常の住宅も50~60アンペアで契約していると思います。
そんなに必要ない。
電力会社に電話すると、すぐにアンペアダウンに応じてくれます。
電気料金も安くなる。

海外の活動家の友達が日本に来て一緒に歩いていたら、片っ端から自販機のコンセントを抜いて歩いた。
僕もやろうかな、と思ったけど、ちょっと仕事や家庭のことを考えたらできなかった。
でも、家庭内のコンセントはすぐに抜けます。
自販機は要らない。
僕は水筒を持ち歩いていて、15年間自販機を使っていない。
ちなみに『すいとう』というのは、博多弁で『I love you』の意味です(笑)。
みんなで使わなくなれば無くなります。
自販機なんて世界には置いてありません。
水筒を持ち歩くことでペットボトルも買わずに済む。
ペットボトルも再生するのに原発4基分のエネルギーがかかります。

ブータンでは、国王が『GNP(国民総生産)よりGNH(国民総幸福)が大切だ』と言いました。
ブータンも、都市化・経済成長が進んでいて、いろいろ問題は出てきている。
でも、そういう考えを持つことが大事なんです。

県別にGNHを比べたらどうだろう? 
地方に行って訊くと、みんな「俺のところが一番だ」と答える。
飯舘村も『までいライフ』ってやっていて、村長には『GNHは高いよ』って自慢されていた。
田舎に行くと、GNHは高い。
食べ物・祭り・自然なんかが残っていると、GNHは高くなる。

『幸せの経済学』という映画をヘレナが作った。
それにはいろんなヒントがいっぱい詰まっている。
モデルは世界中にいっぱいある。
この映画を考える材料にしてほしい。
エネルギーの未来は、ローカル化にしかない。

原発が最悪なのは、放射性廃棄物が10万年も危険なまま残ること。
脱原発を訴えていると、怖いおじさんがやってきて『代替案は?』と訊く。
これに対する答えは簡単です。
原発をやめること。
こんな無駄遣いの世の中に対する代替案はありません。
同じ土俵に乗らなくていい。
わずか150年前には、850万人が原発ゼロで生きていたのです。

幕末の日本は、外国人から見て、もっとも幸福な国の一つであった。
日本のような、子どもたちにとって幸せな国は見たことがない、と言われた。
江戸は、ガーデンシティと言われその美しさが讃えられた。
日本人は、とにかくよく笑う人たちであった。

おそらく、今の人たちがブータンに行った時の驚きに近いと思う。
そこまで遡らなくても、例えば30年前。
1980年代は、現在の6割のエネルギーで生活していた。
80年代の生活、良いじゃないですか。
全然OKです。

これからは、降りていかなくてはならない。
降りていくのは、こういう地方から始めるのがやりやすい。
小さなモデルでいいから示していきましょう。
若者たちは、直感的に地方に目を向けています。」

次の質問。
「スローライフというが、田舎暮らしで忙しくしていてスローにはほど遠い。
どのように展開したら良いのか?」

「僕はよくこう言います。
忙しくしている暇なんか無いよ、って。
『スローライフ』は忙しいんです。
やることがいっぱいある。
ナマケモノだって、フルに生きています。
でも心を無くしていない。
『下向きに』というのは、意識的にやると、前向きな生き方なんです。
都会にいると、フルに生きられない。空っぽなんです。
晴耕雨読なんてのも良いですね。
せめて朝の30分は自分のために使いましょう。
スローダウンするために。」

次の質問。
「こういう考え方を受け入れない人たちも多い。
すんなりと聞くようにできる方法は無いですか?」

「程度にもよりますね。
全てはできません。
ひどい人たちのことは考えなくてもいいんじゃないですかね。
自分がモデルとなれば、何かの接点でつながることもある。
そうしていくためには、仲間を作って孤立感を感じないことが大切。
そういう場として、カフェは重要な役割を果たします。

そういう人たちに対してできることは、祈ること。
祈ることは大事です。
ブータンの首相は3.11のあと、国民に言いました。
『これからしばらくは、祈りを日本に向ける』と。
人間には、人を助けたいという欲求がある。
祈ることは、他人のためだけど、自分のためでもあるんです。」

小さなカフェで開かれた講演会は、30名もの人たちの拍手で終わりました。

講演会終了後、ジーママ店主のお母さんが辻さんに語ったそうです。
おそらく辻さんよりちょっと上の世代。

「辻さんの話を聞いて泣けてきた。
子どもの頃、あんなに幸せだった。
でも、幸せは外にあるんじゃないか、って思ってしまった。
私たちは、この子たちに何を残してきたんだろう。」

地方だからこそできることもある。
比較的平穏な南会津(今回の豪雨で只見川沿いは大打撃を受けましたが)。
ここから発信できることは、少なからずあるようです。

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2011年8月17日 (水)

100マイクロシーベルトは、10マイクロシーベルトの誤り?

ふざけるな!

怒りを覚えた。
立場上、詳しくは言えない。
下のブログを見て欲しい。

中村隆市ブログ「風の便り」
http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-5769

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2011年8月11日 (木)

トリックアートな蛾

おや、こんなところに枯れ葉が。

と思って見ると、なんと蛾でした。

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いやあ、ここまで見事な擬態は滅多にないなあ。

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再び只見町へ

前回、後方支援的なボランティアしかできなかった父ちゃん。
ちょっとフラストレーションがたまっています。
という訳でも無いのですが、またボランティアに行ってきました。

今回派遣されたのは、八木沢地区。
只見町でも最も被害が大きい地域。
全戸が土砂に浸かっています。
ここは、只見川と叶津川の合流地点。
只見川本流も水位が高く、叶津川からの水がはねとばされるような状況だったそうです。
そのため、叶津川の水は殆どその下流の八木沢集落を襲いました。

町全体が土砂に覆われた八木沢集落。
かろうじて道路は復旧していますが砂だらけ。

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父ちゃんたちは、6人ほどで77歳のおばあさん宅へ行きました。
ここは、おばあさんが一人で住んでいて、一階の半分まで水に浸かった跡が見受けられました。
地上から約2mの高さです。
庭には、約1m弱の土砂。
父ちゃんたちは、スコップと一輪車の人海戦術で土砂撤去です。

途中から別なパーティーも混ざりました。

ボランティアの人たちはいろんなところから来ています。
東京や神奈川、栃木、もちろん県内の会津若松や田島からも。
日帰りの人や何日も泊まり込んでいる人、いろいろです。

暑い中、何度も給水を摂りながら土砂撤去。
いやあ、こんなにスポーツドリンクを消費したことないな。

集落と川の間は、本来は田んぼだったのですが、一面の砂浜に変貌しています。
お墓も全てやられました。
お盆なのに、仏様帰って来るところがない。

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おばあさんによると、今まで田んぼが水に浸かったことはあったけど、こんな水害は初めてだ、との事。
近頃の雨は尋常じゃないからな(地球温暖化の影響か?)。

みんなの力により、ばあちゃんの家の庭の土砂撤去は完了しました。
ばあちゃんの「ありがとう」が何とも心に沁みます。
へとへとになったけど、心地よい疲労感。
帰り道、只見町の温泉「むら湯」で汗を流して帰りました。

まだまだ、只見町は傷跡だらけ。
皆さんの協力を必要としています。

あ、金山町もひどいそうです(父ちゃん見てないけど)。

只見町災害ボランティアセンター
http://www.shien-p-saigai.org/tadami/

金山町災害ボランティアセンター
http://www.shien-p-saigai.org/kaneyama/

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2011年8月 9日 (火)

拒否された高田松原の松

残念なニュースが入った。

岩手県陸前高田市の高田松原の被災松で作った薪が京都の「五山送り火」から拒否された。
被災者の想いをつづった薪である。
放射能汚染を懸念する声に配慮したという。

(ちなみに、陸前高田でも復興支援プロジェクトとして、被災松の薪を販売したりしている。
関係サイトはこちら。)
http://www.fukkou.org/

もとより風評被害である。
福島県内の松ならともかく(薪と放射能汚染の関係については、項を改めて書きたいとおもいます)、
原発から遠く離れた岩手県の松であり、現に測定結果も「検出されず」であった。

なんとも哀しい。

みんな正しい判断をしてもらいたい。

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2011年8月 8日 (月)

豪雨の爪痕

あまりの被害に言葉を失った。

7月28日から30日にかけて発生した新潟・福島豪雨。
幸い、父ちゃんたちの住む田島は、殆ど被害がない。

一週間経った土曜日。
サッカーの練習も休みだったので、しょうへいとその同級生2人を連れて、只見町へ行った。
行き先は、只見町災害ボランティアセンター。
微力ながら、お手伝いへ。

田島から駒止トンネルを抜けて南郷へ。
田島は阿賀川水系だが、駒止トンネルを抜けると只見川水系。
南郷は、意外と被害が少ない。
町は一見平穏に見える。
しかし、町の真ん中を流れる伊南川(只見川支流)を見ると、土砂が大量に流れた跡がくっきりと。
堤防内にあった立木がことごとく流されている。

やがて、南郷より下流にある只見町に入ると様相が一変してきた。
山があちこち崩れ、沢という沢から土砂が発生している。
その土砂が道路にあふれ、道路はかろうじて通行できるものの、通行するところだけ土砂が片づけられていて、両脇にいっぱい土砂がたまっている。

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朝日地区にあるボランティアセンターへ到着。
中学生3人と大人1人、ボランティアとして登録を行う。

「運動部なので現場希望です」
と言ったけど、中学生には現場仕事をさせない方針らしい。
午前中は、センターに搬入された支援物資の仕分け作業を行った。

くそ暑い真夏日。
長靴やら手袋やら飲料水やらの支援物資を分けて倉庫に取りやすいように積み直した。

午後は、各ボランティア現場へ飲料水等を届ける仕事。
みんなで各現場を廻る。
被害箇所を目の当たりにする。

泥をかぶった家屋。
泥だらけで使い物にならなくなった畳や家具の運び出し、家屋内の泥のかき出し、建物や家具等の洗浄作業にみんな従事していた。
堤防のすぐ裏の集落は、みんな泥につかってしまったようだ。
町中、乾いた泥が舞い上がって埃っぽく、マスクが必要。

叶津では川岸にあった家の土台が洗われて半分宙に浮いた家があった。
隣の家も半壊状態。
もう一軒、隣に家があったが、まるごと流されてしまったそうだ。

Sdscf3091 Sdscf3095

叶津のちょっと下流の八木沢集落。
ここは集落全域が土砂に浸かった。
半壊した家も多く、みんなが泥かき作業におわれている。
高校球児たちも泥かき作業を行っていた。

蒲生地区の田んぼ。
半分土砂に埋まって、どこまでが河川敷でどこからが田んぼなのかよく判らない。
土砂の流入が免れた田んぼも、水路がずたずたになっていて水が来ないため、今年の米は絶望的だと言う。

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この他にも、落ちた橋やタンクローリー、分断された道路などを各地で目撃。
悲惨な状況に、中学生たちも「うわー」「すげー」だの感嘆符付きの言葉しかでてこない。
この子たちには、どういう風に心に残るんだろうか。

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大したお手伝いもできなかったが、この日はこれでお終い。
まだまだ作業は続きます。
皆さんの御協力お願いします。

只見町災害ボランティアセンター
http://www.shien-p-saigai.org/tadami/

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