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2006年12月12日 (火)

こんなにおもしろい民話入門 その2

かあちゃんです。
民話入門のメインは、なんと言っても「昔話」です。
12月なので「笠地蔵」のおはなしを中心にお聞きしました。

Kasajizou 瀬田貞二 再話 赤羽末吉 画、福音館書店

大晦日に、貧しいおじいさんが、雪の中の6人の地蔵さまに笠をかぶせてあげました。するとその晩、どっさりと正月のごちそうや宝が届けられました。

このお話をよく知るための基礎知識いろいろ

・むかしむかしは太陰暦。太陰暦では毎月30日までで、30日を「みそか」といいます。
 一年の最後の日、12月30日が大みそか(大年ともいいます)です。

・むかしむかし一日は、日が暮れた「夜」からはじまりました。
 夜は神の時間、昼が人間の時間です。

・「大年の晩」は、実はもう「正月」で、特別な神の時間。
 ここで活躍するのは「正月神、まれびと」です。
「まれびと」は、たいてい貧しい身なりで民衆の前に現れるが、実は神や高僧!というひとです。
 (水戸黄門暴れん坊将軍だって、まれびとなんですって!)

・むかしの人々は「異郷人歓待」、つまり遠くから来た人を温かく迎え入れもてなしました。

・お地蔵さまは現世(この世)と死後の世界(あの世)との境、村と世間の境である峠などにに置かれた。お地蔵さまのいるところは、異界への入り口。

・六地蔵は、六道(天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道)から救ってくださる。

などなど…

大島先生は、このような日本の民衆の古い風習、宗教など、昔話が生まれた背景をものがりに沿ってくわしく解説して下さいました。

ほー、なるほどなるほど、これがこうだったから、あれがそうなのかあ
と、いちいち相づちを打って聞きました。

昔話のお約束の言葉

昔話には「語りはじめのことば」と「語り納めのことば」が必ずあり、地域によって様々です。
福島県では「ざっとむかし」ではじまり「ざっとむかしさかえた」で終わるようです。
遠野(岩手県)では「むがすあったづもな」ではじまって「どんどはれ」でおわり。
新潟では「いちごさけた」で終わります。漢字で書くと「一期(いちご=一生)栄えた」。一生元気で暮らしたという意味だそうです。

この「ざっとむかし」や「むがすあったづもな」のひと言は、「これから先は昔話の世界です。どんなことがおきても不思議じゃないんですよ」と、語り手が宣誓し、聞き手もそれをきいて納得する、そんな お約束の言葉なんです。

あー、知らないことだらけ。
昔話っておもしろい。

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コメント

すごい!勉強になる~。
昔の人達の話には必ず知恵や意味があるんだよね。
それを解り易くお話にしている。
だからなくしちゃいけないよね。
童謡も。
CDでも簡単に残せるけど、
やっぱりライヴで聞きたい、聞かせたい☆

投稿: さくりん | 2006年12月14日 (木) 19時47分

そうそう、ライブ(生の声)ってところが重要なんだよね。
生だから、ダイレクトに伝わるのが「こころ」なのね~。

さくりんさん童謡も歌うの?
ロックから童謡までこなすなんて、すっごい幅広いね!

じゃ、わたしも わらべうたで~♪

投稿: かあちゃん | 2006年12月15日 (金) 01時59分

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